出前館はフードデリバリー事業を提供する会社です。業績や株価の推移を見てみます。
最新の決算
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2021年8月期第2四半期決算短信
決算の推移
決算期 | 売上(百万円) | 利益(百万円) |
202008Q1 | 1,817 |
▲210 |
202008Q2 | 3,828 |
▲989 |
202008Q3 | 6,822 |
▲1,608 |
202008Q4 | 10,306 |
▲2,623 |
202108Q1 | 4,228 |
▲3,194 |
202108Q2 | 10,464 |
▲8,387 |
前期のQ2と比較して売上は104億にのせていますが、営業損失の悪化率も大幅に上がっていて売上と同程度の損失に達しています。
財務状況
成長のため増資を繰り返して売上を成長させていく戦略のため消耗戦となっています。営業損失にも出ている通り100億円程度の流動資産が減っていて、2021/02時点で現金資産が280億円しかありません。負債をみると未払金に88億円計上していて20億減少しています。これは出前館のアプリ上で決済を行い、店舗や配達する方に支払う必要がありその原資ですね。純資産の「利益余剰金」が70億円減少しています。売上が急速に増えているがそれを上回るような割合で資産が減り、負債が増えていっているように思えます。
事業
ビジネスモデルはシンプルに店舗から手数料を、エンドユーザーからは配達料を徴収します。加盟店は6万店を突破しているが、フードデリバリー事業はさらにいろいろな業者が参入して配達する人を奪い合っていて、この会社がエンドユーザーへの訴求ではなく、配達のアルバイトを募集するCMをうったのは衝撃でした。CMにかける数億という原資を配達員に分配して定着を目指すより効果があったかもしれません。
統括
エンドユーザーにとってはデリバリー事業にいろいろな選択肢が増え、競争によるコスト下落や品質の向上が期待できて良い傾向かと思いますが、事業者にとっては単純な売上の減少にはじまり、競争起因のコスト削減による減益、さらには配達アルバイトの確保など厳しい状況がさらに厳しくなることが簡単に想像できます。株価は下落を続け2,000円を割っているが、通期の売上予想が300億円弱に対して、時価総額は1600億円あり、割高株になります。成長事業とはいえ収益効率が悪すぎるため、投資対象としては現時点ではできないと回答いたします。
デリバリー業者もそうですが、モバイルオーダーがより普及すればさらに状況が悪化するため、クーポンや加盟店の増加や配達品質以外に革新的な価値を期待したいですね。現在朝日新聞の配達拠点と提携しているとニュースでみたので、次はD社A社S社R社といった携帯ショップや日本郵便の店舗と提携して配達拠点にするのはどうでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします