以前カプコンについて書きましたが、2021年3月の通期決算を読みます。
決算
https://www.capcom.co.jp/ir/data/result.html
2021年3月期 決算短信
今日は短信だけ出して、補足は5/13にオンラインで行う予定ですね。在宅特需銘柄だけあって、売上16%(81,5億→95,3億)、利益50%(22,8億→34,5億)と大幅に成長しています。19年3月は1,000億を達成していたので売上は減速からの回復基調ですが、連続で増益を達成していて素晴らしいですね。終値が3,360でしたがPTSで3,515まで急騰しています。
特にデジタルコンテンツ事業のゲームソフト販売が好調に推移し、アミューズメント事業が思うように波に乗れなかったがそれを吹き飛ばすような数値を出してくれました。これは素直にカプコンの企業の自力だと思います。何度もソシャゲに挑戦してガチャ課金のヒット作はあまり出なかったが、その経験を経てコンシューマを盛り上げてくれているのはゲーム業界に関わる人全てにポジティブです。2020年11月に不正アクセスを受けたことでガバナンスの強化とセキュリティ対策を組織的に取り組んでいくことを明確にしてくれたのも大変心強いです。
いくつか懸念があり、その一つがバイオハザードヴィレッジです。全シリーズをプレイしてきて、7でリアル路線に向いたと思いきや、8でファンタジー能力バトルものになったのは展開が早すぎて飽きられるのではと思ってます。7→8で物語は一区切りしたので、次の路線に期待したいですね。リベレーションズ2のナタリアと超能力バトルものになるのかな・・・。
ゲーム事業が好調ですが、今の超追い風市場だからこそこれだけの決算が出たとも言えます。今期で大幅にライト層を獲得できたか?と言われればそうではなく、決して安心はできない状態かと思います。次の期は追い風市場で帰ってきたユーザーに評価される勝負の期だと思いますので、ユーザーの期待を良い意味で超えられるようなコンテンツを期待しています。
以上、よろしくお願いいたします。