数年前メディアで毎日話題になっていたアパレルブランドです。通期決算を読んでみます。
決算
https://www.workman.co.jp/
2021年3月期 決算短信
2021年3月期 決算説明会資料
前期と比較して売上は14%の成長(923億→1058億)、利益は25%の成長(191億→239億)となっています。グロース株としては最近2年で成長が鈍化したように読んでしまいますが、店舗の事業者にとっては大逆風の市場であるため、これだけの成長を見せたのは素直に凄いですね!
財務
前期と比較して現金が大幅に増えてます(452億→578億)。負債は納税のタイミングにもよりますが若干増えています(200億→222億)が、流動資産で十分受け入れ可能で特に懸念ではありません。利益は、収入に関する項目は満遍なく前期を超えています。販売費及び一般管理費 も微増していますが売上に対する比率で少ないため想定の範囲内です。キャッシュフローは、前期と比較してより良い状態になっていますが、配当金の支払額が大幅に増えています(29億→40億)。決算と同時に増配を発表していましたが、配当性向が30%を超えていて、資金不足となり事業のスピードが減速しないか心配になります。
事業
チェーン店全体の売上が1466億円で、そのうちプライベートブランドが872億円となっていて理想的な割合かと思います。自社製品なので利益率が高く、デザインが古く人気低下しても比率が極端に大きくないため売上への影響は少なく抑えられます。またEC事業の規模は売上25億程度とのことです。まだまだECの伸び代を感じます。またSNSのフォロアー獲得目標や、獲得した後の訴求戦略にも言及があり、経営者の強い意思を感じます。
統括
株価が常に上昇し続けていた時代から成長速度は鈍化したようにも思いますが、アパレルだけでなくテクノロジーの力を使って業績を押し上げようという意識を感じます。また単純な目標達成だけでなく、より中長期的目線で大きい利益を得るための投資や体制作りを第一に掲げているのは大変好感が持てます。増益を繰り返し、1株あたりの純利益も毎年積み上げていて事業も素晴らしく、収益構造も安定していると思います。しかし、PERは39倍で高い部類に入るのと、ある程度の成長を見込んだ株価であるため、今から参加するうまみがあまりないですね。。。株価がもう少し下がれば参画も検討したいです。
自分もワークマンのかかとを踏めるニットシューズを使っています。近所に出るのに大変便利で、1500円なのに半年以上使っても全然破れない高品質で感動しました。今後もこのような素晴らしい商品を期待します!
以上、よろしくお願いいたします