オールアバウトの決算

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決算

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2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期 決算説明会資料

売上は10%の上昇(156億→172億)、利益は100%を超える成長(4億→9億)となっていて、増収増益で過去最高益となっています。

財務

流動資産が15億ほど増えていますが、10億が未収入金に見えるので計上のタイミングによる誤差かと思います。また同様に未払金が10億ほど計上しているがの見て取れます。結果利益余剰金が15億ほど増えています。キャッシュフローを見ると、営業において8億円の増加、投資活動で株式取得のため6億円の減少となりました。今回増配のIRが出てましたが(26億→36億)まで支出が増えています。

事業

マーケティングソリューション事業は減収(15.0%減)、サンプル百貨店やdショッピングなどコンシューマサービスが大幅増益(258.1%増)となっています。Eコマースは絶好調だが、今後の見通しが減速となってしまうのではと懸念しています。マーケティングソリューションも成長企業やソフトバンクのような巨大企業まで競合になり得るため、市場優位性をどれだけ取れるか?が鍵になると思います。

2022年3月予想

Q1〜Q2はコロナウイルスによる苦戦が続くが、徐々に回復してきて通期で10%の減収、10%の増益を見込んでいます。EPSが37円→49円に続伸見込みで、2年連続過去最高益更新の予想となっています。

統括

今回の決算は素晴らしい数字でしたが、マーケティングソリューションで減収となったのが残念です。過去最高益はEコマースが最大限寄与したことによるもので、今期はEコマースの在宅需要が前期と比較して確実に減るため、より厳しいものになるのではと思っています。状況は非常に厳しいですが、増配もしてこれから勝負するという明確なメッセージを感じますし、今期も注目していきたいです。

以上、よろしくお願いいたします