読みます。
決算
http://www.sun-a-kaken.co.jp/ir_information/ir_index.html
2021年3月期決算短信
https://tyn-imarket.com/stocks/4234?term=annual
2020年03月の業績はコロナ化もあり大幅な減収減益に終わりました。今期の決算はその業績との比較となりため、大幅な回復が見て取れます。売上は横ばいですが、営業利益は3倍程度に伸びています。
財務
資産は利益を反映したように現金の大幅な増加(63億→71億)や、株式の大幅な増加(41億→48億)など、全体的に積み上げています。負債は借入金を大幅に返済(41億→34億)できています。買い掛け金や未払い金は計上のタイミングによるものなので、増加していても問題ないかと存じます。長期借入金が大幅に増えていて(3億→13億)、今期以降で利息や返済が利益額を下げてしまうのではと懸念しています。
利益は営業利益が大幅増(1.8億→6.1億)しているが、販売費はほぼ横ばいで大変好感でした。特別損失などいくつか気になる項目はありますが、額は小さいため懸念はないかと存じます。キャッシュフローでは長期借入金の支出に7億計上していますが、これは利息ではなく返済なので今回限りの支出かと思います。配当金支払いにも2億使っています。
事業
売上の70%程度を占める軽包装事業と産業資材事業は回復傾向にあり、2022年03月期も計算が立つ事業かと思います。シールの剥離紙など機能性材料は売上自体はたったものの、赤字に終わったため業績を伸ばすには、この事業が回復すればそれだけ利益を押し上げられると思います。自粛が緩和となれば業績も回復に向かうはずなので、一刻も早く緩和となることを期待したいですね。
統括
2021年5月末まで東京などで緊急事態宣言が継続中です。それに伴い在宅需要が追い風になる商品の生産を強化するとのことです。需要を定点で確認して、都度生産計画を軌道修正してもらえたら業績にも出てくるはずです。流動資産が多いのは良いのですが、借入が多すぎるのも懸念です。利息額は大きくないものの、負債額はもっと削って欲しいし、借入を増やす前に株式を売ることを検討して欲しいですね。
時価総額は62億、PERが5.4倍、激安株ですが、別の収入を予感させる事業計画であったり、業務提携のような、情報が欲しいですね。資産額が多すぎるのも、投資下手な印象を持ってしまい、投資する判断は難しいです。1単元買って様子を見て、保有株式の処分といったIRが出たら買い増しするという方針で行きたいです。
以上、よろしくお願いいたします。