NIOは電気自動車の作成販売をする会社で住宅や電力なども提供している事業者です。
直近の決算は以下の通り
時期 | 車の販売数 |
2021Q1 | 20,060 |
2020Q4 | 17,353 |
2020Q3 | 12,206 |
2020Q2 | 10,338 |
2020Q1 | 3,838 |
2019Q4 | 8,224 |
2019Q3 | 4,799 |
2019Q2 | 3,553 |
決算
前年同期と比較して車の販売が大幅(500%)に伸びています。1Qで2万台売っていて、日本のメーカーやテスラのQが20万台という状況なので、10%の規模に来ている状況です。
財務
グロース企業ですが流動資産は増えています。特に多いのは「Short-term investment 」で4倍に増えています。資産に計上しているので借入ではなくNIOさんが他の会社に投資しているように読めます。流動負債も大幅に増えていて「Short-term borrowings」「Trade and notes payable 」「Current portion of long-term borrowings」が特に目立ちますが借入と買掛金なので決算のタイミングで計上したということでしょう。負債では「Long-term borrowings 」が2倍に増えていますが、グロース企業で資金調達に成功したと見受けられ好感に受け止めます。中国元の国際的な信用やドルや円のレートがわからないのですが、負債に対して資産が多くあり、直近で債務超過に陥るような状況ではないことは確認できました。
利益
総収益が3倍を超える継続成長していて、比例して売り上げ原価も増加しています。増加率では収益5.8倍と原価4.1倍となっていて継続成長することで利益幅が拡大する期待感があります。
事業
単純に中国市場に対する電気自動車の販売台数が伸びています。
> https://ir.nio.com/news-events/news-releases/news-release-details/
> NIO Inc. Provides May 2021 Delivery Update
一番業績の指標となるのは車の販売台数で、4月は前年比大幅に伸びて、5月は横ばいという実績です。Q1時点から世界的な半導体の不足によって生産できない懸念がありますが、さまざまな国が半導体に投資する報道が出ていて最近は株価が上昇基調にあります。
統括
小型グロース銘柄において財務や利益と株価の比較はあまり意味がないので、販売台数と収益に注目しています。最近日本の地上波でNIOの特集を報道していましたが、ユーザー自身がガソリンスタンドのような街中の施設でバッテリーを交換でき、走り続けられるというものでした。しかも交換は全自動で3分掛からず、既存の燃料や補給の時間を大幅に短縮した素晴らしく革新的なサービスですね。直近では金利上昇や半導体の不足という時流に見舞われますが、1〜2年後は世界の主流になっている可能性がすごく高いと思います。
電気自動車だとテスラという巨人がいますが、既に株価が600ドルを超えていて継続成長を見越した価格になっています。NIOは現在 45$を付けていて、品質も素晴らしく、より大きな中国市場を対象にしていて同等の成長が期待できるのではと思っています。
以上、よろしくお願いいたします