前年同期は2兆円近い利益がありましたが今期は3000億円程度の数字に落ち着きました。特にソフトバンクは中国の銘柄に投資をしていたので、中国当局による直接的な規制や、間接的に投資家が避けるなどで大幅に価値が下落しました。
特に印象に残っているのはアメリカにも上場したDIDIですが、株式公開した直後に中国政府から新規登録が規制され、株価が大幅に下落しました。ソフトバンクの株式の大部分を閉めていたBABAも下落基調にあります。
今回の決算発表では投資先の事業紹介はなく、キュっと閉めた発表に終始して、淡々と自社株式の取得まで発表しました。これだけ利益が減っていたら株価は急落しそうですがアフターマーケットで10%近く急騰しています。この企業の投資家は業績は重要視しておらず自社株買いするか/しないかのみ見ているように感じます。
日本時間の11/9 1:35 ADRのSFTBYは8%の上昇となっています。決算の数字は良くないですが自社株買いを見て大量の買いが入っていると思われます。2021年3期通期はEPSが2600円を超えて半年後の2022年3月期Q2は300円まで落ちていて、改めて投資会社の決算において、価値の本質を見極める難しさを感じます。
特に注目はPayPayを一緒に作ったインドの決済会社であるPAYTMです。インドの決済最大手でインドではPAYTMで給料の支払われるなど定着している事業者で、どれほどの価値となるのかすごく楽しみです。
ソフトバンクGの株価は今年3月の決算発表から長い下落トレンドに入っていますが自社株買いの発表で大きく動くはずなので、明日以降注視します。