【決算確認】ネクソン2021年12月期第三四半期

確認していきます
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2021年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

ネクソン社はPCゲームとスマホゲームを提供している事業者で中国と韓国の売上割合が多いことでも特徴的かと思います。提供しているゲームとしては「ブルーアーカイブ」などが有名かと思います。4月末に100億ドル相当のビットコインを買うことでも話題になりました。

中国におけるゲーム規制、ビットコインの下落、株式の第三者割り当てなど後ろ向きな話題が多過ぎて株価は下落トレンドが続いていましたが、10月からトレンド転換して11月前半の決算発表で株価が大きく上昇しています。
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業績の数字

(中国と韓国の状況ははっきりわかりませんが)前年の実績はコロナの自粛期間中でゲーム銘柄は強い追い風市場だったので、減収減益と予想していましたが、ほぼ前年と横ばいの数字が出ています。収益、利益いずれも会社の予想を上回っています。
第四四半期の予想は厳しいものですが、第三四半期も予想は厳しく、実績で超えてくる動きを期待しています。

今後の事業について

中国韓国の事情はわかりませんが、経済再開にあわせてお金が大幅に外出へ動いているので、在宅のPCオンラインゲームは苦戦を想像できます。日本のスマホゲームにおいてブルーアーカイブは相当品質が高いので、この会社の競争力は強いと思います。中国の未成年に対するゲーム規制も影響は0ではないですが、主たる収益は成人から得ていると思うので影響は限定的かと思います(今後全年齢に規制が広がる懸念もありますが)。

また11/19に自社株式の取得プレスが出ました。東京市場で400億円を使って上限2600万株を取得するとのことです。およそ1株1500円ほどで取得する見込みだったようで今の株価と乖離がある状況です。取得後消却するなど目的は特に発表されていないため、市場の反応は落ち着いていました。

ビットコイン資産、コロナ明けのゲーム銘柄、中国市場で多数の割合を稼ぐ事業バランスなど、今後の展開が全く予想できませんが、大幅下落後に上昇トレンドに入っているため、良いニュースが出ないか?継続注視したいと思います。