【決算確認】ドキュサイン_2021年Q4決算

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https://s22.q4cdn.com/408980645/files/doc_presentations/2022/DS-Q4-FY2022-Earnings-Slides_Final.pdf

ドキュサイン社は電子署名のサービスを提供するアメリカの会社です。コロナ時勢で大きく業績が伸びたがワクチンの普及による出社数増加や同業他社が増えて価格競争が激しくなったことで苦戦を強いられ、株価が大幅に下落していました。決算を確認していきます。

決算発表は日本時間の3/11早朝で3/12の市場で20%を超える急落となりました。ドキュサイン(以下「DOCU」)といえば前回のQ3決算(2021/12)でガイダンスが悪く20%以上急落しました。ズームコミュニケーション社のQ2決算(2021/08)の暴落と合わせて「コロナ銘柄の暴落」として印象に残ってます。

決算の数字

売上 580ミリオンドル(前年同期比45%↑)
債権 670ミリオンドル(前年同期比37%↑)
EPS 0.48ドル

(参考)前回決算時の業績予想
売上 557-563ミリオンドル
債権 647-659ミリオンドル

次の四半期の業績予想
売上 578-583ミリオンドル


自分がDOCUの決算を見始めてから初めてEPSがプラスに転じました。決算の数字は良いですが次期の業績予想が悪い。すでに珍しいサービスではなくなり全世界で地域特性にあった同事業者が出てきているので今後も苦戦が予想されます。

自分が知る限りDOCUの独自技術は特にないため、知名度を生かした事業展開しつつ地域の特性にあった対応を進めていく必要があります。例えば日本市場で考えると、日本語マニュアルやわかりやすい画面の需要があるため整備するなどが挙げられます。しかし、日本語によるサポートが必要ならクラウドサインなど日本の事業者で良いでしょ?と考えられ、コストと時間は掛かるけど大幅なリターンは得られない泥沼にはまる可能性もあります。

今後の成長戦略として、電子署名は特定の国だけでなく全世界共通の需要があります。今利用されているのは法人対法人/法人対個人の契約の電子署名なのでまだまだ個人間やNFTなど成長余地があると確信しています。DOCUは電子署名のリーダー銘柄だと思いますがそこで生き残れるか?どうかは未知数ですし今後の動向に注目していきたい。

電子署名はインターネットにおいて特定の事柄が正しいことを第三者が証明する仕組みのことです。マイナンバーカード1枚毎にもどこかの事業者の電子署名がなされています。

個人として会社の入社や退社の契約などに利用した方もいるかもしれません。以前までの仕組みであれば紙の雇用契約書に署名捺印してたと思いますが、契約内容のPDFなどをメールで送り内容を受け入れることを電子署名することで合意形成します(DOCUの場合メールに記載されたリンクをクリックすることで電子署名できます)。

チャリティオークションで有名人の私物などをやりとりする事業をたまに見ますがいずれ法整備がなされて電子署名を売ったりする時代が来ると面白そう(有名人が読んだ電子書籍に自身が電子署名して売るとか・・・)。

高付加価値のブランドバックとかに電子署名で本物を証明するとかすればフリマでも安心して買えると思いますね!(電子署名と現物のバッグを関連付ける別の仕組みがいりますが笑)