【決算確認】アルファシステムズ2022年3月通期

確認します。アルファシステムズは主に国内でNTTや大手メーカー、ZHDなどと取引するSIerになります。

https://www.alpha.co.jp/al_common/uploads/2022/05/result_2022_Q4.pdf

https://www.alpha.co.jp/ir/data/#secreport
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歴史が古いにもかかわらず2018年から5年連続で利益が2桁成長している驚異的な業績を出しています。取引先も法人向けからユーザー向けまでさまざまで業務の幅も広いです。

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また今期はまた営業利益2桁成長を見込んでいますが受注額をみると4月と5月は順調に推移しているように見受けられます(12ヶ月の平均ですが、いずれも3月の平均額を超えています)。

PERも23倍とかなり高い数値ですが高成長に対する期待値の表れとなっています。長期的なチャートとでみると常に右肩上がりの上昇トレンドで推移していて短期的に下落トレンドに入ってる時期もありますが、長期でみると安定して利益を出し続けて株価も動いているように思います。

何点か懸念もあり、従業員が3000人に対して通期の売上が338億円となっていて一人当たりの売上高が同業他社と比較してやや低いことです(参考程度の情報ですがミロク情報サービス社は約2000人で360億円、アイネス社は約1500人で400億円となっています)。今後国内外のさまざまな企業と獲得競争する上で業務の価値を上げておくことは非常に高い意味を持つため、中長期的にそこの改善が見られたらと思っています。

また有価証券報告書をみると、平均勤続年数は17年、平均年収は604万円となっています。同業他社と比較するとやや年収が低いことも、中朝的に競争力維持という観点で気になりますね。

しかし、受託開発が主たる収入源であれば売上も極端に上下しないため、業種として安定しているとみれば今後も安定しているのではと思います。たとえばIT職における割の良い仕事として保守の一括受注というものがあります。これは客のシステムを自社のデータセンターで預かり、データセンターの貸出料金とシステムの保守料をまとめてもらうものですが、近年はAWSなどパブリッククラウドと呼ばれるシステムの提供方法が出てきて、自社のデータセンターを提供元にできず、一括受注を主たる事業としていた企業は大きく減速しています。しかし、アルファシステムズは継続成長しているため、保守ではなく受託開発で収入を得ている会社だと見て取れます。

統括

いくつかの点で若干不安はありますが今後も継続成長を見込める会社として考えています。7/26現在5%ほど高騰したため、50日平均線付近まで落ちてくることを見越していますので、そこから中長期目線で投資していきたい。

出来高がかなりすくないので冷静に値動きの推移を見極めていきたい。不況になるとこのような受託開発メインの会社はかなり影響を受けると思います。大体経済の減速はまず小売やエンタメに出て、少し遅れてITに出ると言われるので経済指標なども注視しながら落ち着いて進んでいきます。