アメリカ市場の反転時期が来たかもしれない

すでにインターネット上で飛び交っていますが昨日のFOMCにおいて予定通りの政策金利上昇が出たことと、今年に入ってから強い口調で政策金利の継続上昇を示唆していたジュローム・パウエル議長が初めて「上げ幅も検討していく」と発言されたことで、指数が大幅に反発しました。

特に今年に入ってから株価が大幅に下落していたIT関連銘柄が多いNasdaqは4%を超えるような上がり幅です。アメリカの色々な情報を見ていますがインフレの頂上(2022年6月)を超えて徐々に収まってきているように思います。また日本円とアメリカドルの金利の差から日本円を売ってアメリカドルを買う円高状態が続いていましたが、昨日のFOMCで金利の上昇幅の見通しが緩やかになったため、日本円がやや買われているように推移しています。

ガソリン価格
stock-marketdata.com

原油価格
finance.yahoo.com

1$に対する日本円
finance.yahoo.com

そうなった場合に2020〜2021年のような大幅な上昇はないでしょうが、徐々に上昇トレンドに転換してくれたらと思います。今年に入ってからDowやS&P500など色々な業種の企業が入っている指数よりも、IT銘柄が多いNasdaq(主にIT銘柄)の下落率の方が大きかったですが、その分Nasdaqが大きく戻している状態です。しかし、Nasdaqが今後も継続して大きく戻し続けるとは思えないので投資先は改めて慎重に選びたいです(下落率は大きいけど時代背景から資金が集まりやすい銘柄が多かっただけだと思ってます)。

アメリカの決算の傾向を見ていてGoogleやMicrosoftは決算をミスしても株価が大きく下落していない状態です。Googleは2桁成長を続けていたyoutubeの広告の伸びが5%まで落ち込み今後もしばらくは厳しい状況が続きそうという厳しい見通しで、Microsoftも毎年(+50%)以上成長していたAzureの成長が鈍化(+40%の成長を鈍化とするのも感覚麻痺してますがw)していました。

昨日のNasdaqの高騰に合わせて2社の株価も大幅に伸びているので今後の動向を見守りたい・・・。Microsoftの利益が伸びなかったのは為替の影響もあると思いますし次の決算を待てたらと思います。

2020年に新型コロナウイルスで自粛となった時驚異的に成長していたリモートワーク関連のIT銘柄です。特に最近顕著なのがセキュリティ銘柄で、2020年代はどの銘柄買っても勝てる入れ食い状態でした(CRWDとかZSとかOKTAとかNETとか・・・)。しかし、セキュリティ事情も一段落していて今後は厳しくなるのではと思います。自分はIT企業に勤めていて、それぞれのサービスを利用者として利用したことがあり、革新的なサービスを1ユーザーあたり安価で利用できていました。業界はセキュリティかもしれませんが利用用途は全く異なるので(CRWDはクライアントPCに導入するEDRだったり、ZSはPCからの通信を制御する監査プロキシなど)、それぞれの用途と時代の需要と供給を見極めたいが、2020〜2021年が好調過ぎて成長率が維持できるのか?懸念しています。


指数を見ても大きく値動きしている銘柄を見ても出来高がまだまだ少ないですし、本格的に資金を投入するタイミングはまだ来てないと思ってます。今後の見通しとしては8月末のジャクソンホール会議までは7月のFOMCの調子が継続すると思っていて、8月中旬の状況を見ながら次の戦略を検討していきたい。

保持銘柄

銘柄 買価格 現価格 損益
CCL 20 8.8 -56%
MSFT 280 268 -4.1%
DOCS 39.8 41.5 +5%
eMAXIS(S&P500) 18,392 18,850 +2.4%

利上げ幅の見通しが小さくなる場合エネルギー関連銘柄が下落すると思っていましたが昨日のFOMC後も特に下落せず微上昇している状態でした。それも織り込んだ状態だったのか、翌日以降下落するのか?こちらも注視していきたい。

今年に入ってからFOMCの日は急上昇して翌日急下落しているため、今週(今日明日)のアメリカ市場の動きに注目しています。