モンゴディービー(以下「MDB」)はアメリカのソフトウェアの提供やサポートを主事業にする会社です。2022年8月31日に第二四半期の決算が出るため、直前ですが最新の決算(2022年6月)を確認します。
数字
第一四半期実績
売上 $285.4 million (前年同期比+57%)
損益 -$77million
通年ガイダンス
売上 $1,172 〜 $1,192 million (前年873 million)
バランスシートを見ていると流動資産に「Short-term investments」にかなりの金額を計上しています。短期で手放す予定の有価証券などだと思いますけどこれの実態がよくわからないですね…。「Accounts receivable」は1年契約などで前倒して利用料を受け取るサブスクのよくある勘定科目ですね。
IPOから継続成長を続けていて売上は1年で1.5倍に伸びています。色々な事業の中でもatlasという柔軟に拡張できる製品が四半期で70%も成長しているようです。フリーキャッシュフローもプラスとなっていて超優良企業ですね。
事業としては、主にAWSやGCP上で製品の提供やサポートして収益を得ているようです。AWS上ではアマゾンのビジネスパートナーがさまざまなソフトウェアを提供していますが、MDBもその一つです。
似たような企業にオラクル社がありますが、あちらはデータベース以外にもクラウド事業など手広いのであまり比較はできません。
MDBの需要
決算の文章で100カ国に35000を超える顧客がいるとのことです。今後も継続需要があるか?と聞かれても予想できません!!
似たような性能や特性を持ったデータベースソフトウェアが多数存在する中でMDBが継続して勝ち続けられるか?と言われると未知数としか言えません。
特にAWS経由での売上が大きく伸びている状況でAWSとの協業がなくなった場合大きく減速することが予想できますし、リスクとして認識しないとダメです。。
次の決算に向けて
次の決算発表は8/31です(日本時間だと9/1の早朝)。IRを見ても特に業績へ影響を及ぼす情報はないため、ガイダンスに近い数字であるが出ていると予想します。昨年の実績とガイダンスの数字を当てはめると以下のようになります。
年代 | 売上 | 前年同期比成長率 |
2022年第二四半期(実績) | $199 million | +44% |
2023年第二四半期(予想) | $279 〜 $282 million | +40% |
統括
近年IPOした銘柄で成長率が高く増資もしているので今後も株価の続伸が期待できる銘柄だと思います。昨年から今年にかけて利上げの影響から市場全体が大きく減速しましたが、そこから急浮上していることも、魅力的な投資先であることを裏付けています。
企業名や法人向け事業から専門性が高く、あまり注目されない銘柄ですが地合いや何らかの要因で株価が下がれば積極的に買い増ししていきたい。
自分は何社か業務委託でシステム運用した経験がありますが、その中で1社だけmongodbを利用していました。ライセンス規約が厳しく公式サポートに入ることが前提になりますが、今後も利用可能な機会があれば積極的に使っていきたい!!