【決算確認】ショーエイコーポレーション 2022年3月期第三四半期

確認します。ショーエイコーポレーションは100円ショップやドラッグ外あなどと取引のある商品企画/メーカーを主とする事業者です。

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2020年にコロナ時勢で大きく業績を伸ばしましたが増資や不適切取引によって大幅に利益幅を減らし決算を数ヶ月遅らせた企業として印象に残っています。2022年3月期は前期が絶好調だった反動もあり前年同期で酷い数字となっています。

数字について
前期を特需と考え2019年3月期と比較した場合でも増収減益で厳しい推移です。予想の下方修正を出すことも遅く厳しい状況が見て取れます。数字はともかく業績が伸びるイメージが持てないことが深刻ですね。

事業について
特に新しい事業はないので思いつくことはありません。コロナにおいて利益率の高いセット商品が好調だったが時勢が変わり需要を掴めず業績が減速してしまった印象があります。直近では化粧品関連メーカーを買収したり活発に投資していますが、売買の経路も多様化していることと、在宅勤務が増えて化粧品の需要(特にコンビニやドラッグストアで販売してる化粧品)が徐々に落ち着いてきているのではと思います。

今後の展望
100円ショップやドラッグストアは不景気に強い業種で主要銘柄は上下していますがショーエイコーポレーションほど崩れていません。確かに原油価格は1.5倍近くになり、売上はほぼ横ばいで利益の数字が減少しているので原価高騰による利益率悪化はその通りですね。不適切取引も発注の先送り(離脱?)に影響を与えていると思っています。特にコンプライアンスに対して企業意識が高くなっており、発注元が慎重になっているなど考えています。

会社が決算資料で提示していた「事業計画3」において2025年の売上目標が302億に設定していますが、コロナ特需であり得ないくらいの成長があっても+15億つか積みあがらなかったためこの計画も実現可能性が低い数字に見えます。これまでの実績で100億から200億まで9年掛かっていることもそれの裏付けです。

直近ではもっと良い業績を出す企業がたくさんあるのでこの会社に投資する優位性はありません。コロナで大幅に業績を伸ばして株価が伸びたが急速に業績が悪くなりコロナの下落(2020/02)以上に下がったので、少し改善しても大量の戻り売りが待っています。ある程度の期間継続して良い決算を続ける必要があります。自分の注視リストから外します。

次の決算で売上が前年同期比横ばいもしくは微成長、原油価格が$85以下になっていた場合は業績が回復に向かう可能性も出てくると思うので注視リストに再びいれようと思います。